技能実習生の最低賃金確認はお済みですか?

間もなく10月。毎年10月には最低賃金が改定になります。
昨年はコロナ禍によりほぼ据え置きとなりましたが、今年は平均で約28円上がります。

外国人を雇う場合であっても、最低賃金を遵守する必要がありますので、各企業の事業所や雇用場所の最低賃金の確認が必要です。

技能実習制度上、最低賃金の上昇に伴う賃金の変更は、強行法規のため、軽微変更届出書は不要とされていますが、雇用契約など労使間の文書確認は行っておいたほうが後々スムーズです。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/

ビジネスプラザに遊びに来た実習生フオンくん

ベトナム人実習生帰国チャーター便関連情報

ベトナム行きの飛行機は、現在もまだ通常便は運航していないため、帰国を希望する実習生は大使館や民間のチャーター便を利用する事になります。

大使館便については希望者も多く、予約が取れるかどうかも確実ではないため、実習生の多くは民間のチャーター便にて帰国をしている状況です。

民間のチャーター便にて帰国する場合、出発前にPCR検査を受けて陰性証明書を取得する必要があり、ベトナムへ到着後は14日間ホテルでの隔離生活となります。費用も高く、隔離期間も長く、帰りたいけど迷いがある実習生も多いようです・・・。

最新情報では、コロナワクチン接種済のベトナム人を対象としたチャーター便が運航するようです。こちらの利用者は隔離期間が7泊8日に短縮となります。9月初旬に初の試みで第一便が運航し、今後も増便されるのではと期待されています。すでに10月にも運航計画が立っているようです。

条件としては、
①ワクチンを2回接種済である事
②2回目を接種してから14日間以上経過している事
③ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)を提出する事
をクリアしなければいけません。

出発前(出発日72時間前以降)のPCR検査については、この便を利用する際にも必要です。検査はRT-PCR形式、採取方式は鼻咽頭ぬぐい、そして英文での陰性証明書(医療機関の印鑑があるもの)を取得しなければいけないので、ご注意を!

また、ベトナムへ到着後に抗体検査が実施されるようです。抗体の確認ができなかった場合には、隔離期間は延長となってしまうことも・・・。

いろいろ細かい決まりがあるので、漏れのないようしっかり確認の上、申し込みをしなければいけませんね。ワクチン接種済で帰国を希望している実習生には、是非とも勧めていきたいと思っています。

※上記は2021年9月9日現在の情報につき、今後は変更になる可能性もあります。

技能実習生手帳がアプリに

技能実習生手帳とは、技能実習生の日本での実習を支援することを目的として外国人技能実習機構が作成したものです。
技能実習関連法令や相談窓口のほか、日本で生活を送る上で知っておくべき知識等も記載されています。

入国時に紙の手帳で配布されており、携帯しやすい大きさではありますが、実習生は普段外出する際にはあまり持参していないようでした。
その実習生手帳がスマートフォン向けアプリとしてリリースされ、より使いやすくなりました。

ホーム画面

9か国語に対応

従来通りの手帳もそのままデータで搭載

特別徴収による住民税の納付について

前回のお話のトピックにありました住民税の課税証明書・納税証明書に関連する話題です。
企業に勤めている方は、給与から住民税を天引きする「特別徴収」により住民税を納付しています。
特別徴収による住民税納付のフローは次の通りです。

  • 1月末日期限で前年1〜12月の給与支払報告書を勤務先から市区町村役場へ送付します
  • 2月~5月に市区町村役場が納税額を決定し、特別徴収税額決定通知書と納付書が会社へ送付されます
  • 6月より給与天引で納税が開始します
  • 会社は給与を支払った翌月10日までに、住民税を納付します。

東京都主税局 「個人住民税(区市町村民税・都民税)特別徴収の事務手引き」より引用

個人住民税の特別徴収とは、事業主(給与支払者)が、毎月従業員(納税義務者)に支払う給与から個人住民税を徴収(差し引き)し、従業員に代わって、従業員の住所地の区市町村へ納入していただく制度です。所得税の源泉徴収義務のある事業主は、従業員の個人住民税についても給与から差し引きして納めること(特別徴収)が法律等で義務付けられています。地方税法第 41 条、第 321 条の 4 及び第 328 条の 5 第 1 項の規定により、 所得税の源泉徴収義務がある事業主は、区市町村から特別徴収義務者に指定されます。(給料日の間隔が一月を超える、又は給与から住民税額が引ききれないなどの特別な理由がない限り、普通徴収(※)は認められません。)

所得税の源泉徴収義務のある事業主は、従業員の個人住民税についても給与から差し引きして納めること(特別徴収)が法律等で義務付けられています。

特別徴収の手続きを忘れ滞納となり、実習生とトラブルになってしまったケースもありましたのでご注意ください。

納税証明書・課税証明書について

在留カードの更新に伴い、納税証明書と課税証明書(住民税)の提出を求められる場合があります。
ここでは、技能実習と特定技能のケースをご紹介します。
その前に、外国人労働者の納税証明書・課税証明書はどこで取得すればよいのでしょうか。
答えは本人の住所を管轄する役所です。1月1日時点でどこに住んでいるか、もポイントです。
場合によっては旧住所の役所で取得になることもありますので、事前に役所に確認することをおススメします。

ケース1:技能実習中の在留期間更新手続きの場合
・直近で取得が可能な同一年度の納税証明書・課税証明書(例:令和3年度の納税証明書、令和3年度の課税証明書)

ケース2:技能実習→特定技能へ在留資格変更または、特定技能の期間更新手続きの場合
・すでに完納している直近で取得可能な年度の納税証明書(例:現時点であれば、令和2年度の納税証明書。令和元年の所得に対し課税された額)
・直近で取得が可能な年度の課税証明書(例:現時点であれば、令和3年度の課税証明書)

課税額が0円で納税証明書が発行されない場合もあります。そんな時は、「非課税証明書」でOKです。
また、5月から6月ごろは納税が終了し新たな課税額で納付し始める変わり目となりますので、入管が求める年度の証明書が出ないこともあります。
何年度分を取得したらよいかわからない場合は、監理団体など書類作成のプロに確認したほうがよいでしょう。

技能実習生 脱退一時金について

国民年金または厚生年金保険に加入していた技能実習生が、実習期間が終わり帰国をした後には、これまでに支払った保険料を脱退一時金として受け取る事ができます。

脱退一時金の支給要件としてのポイントは、

・日本国籍ではない事

・日本国内に住所がない事 ※出国時には必ず転出届を出す事

・支給額の上限は5年(60月)である ※2021年4月に改訂。2021年4月以降に年金の加入期間がある場合は5年、ない場合は従来通り3年となる

・資格喪失後、2年以内に請求をする事

・・・などなど、注意すべき事もありますので、日本にいる間に確認しておくとスムーズかと思います。

弊組合でも実習生が帰国する際には脱退一時金について説明をし、請求のための資料をお渡ししております。

請求の際には年金手帳も必要となりますので、忘れずに持ち帰りましょう。

支給額については、納付した保険料額や期間によって異なりますので、下記ご参照下さい。

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/sonota-kyufu/dattai-ichiji/20150406.html

↓ 弊組合では実習生向けにベトナム語で年金についての案内書面を作成しました。↓

技能実習生の住環境整備で優良企業へ

8月1日に技能実習制度の運用要領の一部が改訂されました。
https://www.otit.go.jp/files/user/%E4%BB%A4%E5%92%8C3%E5%B9%B48%E6%9C%881%E6%97%A5%E4%B8%80%E9%83%A8%E6%94%B9%E6%AD%A3.pdf

実習生の寮・宿舎において、全実習生に個室を確保すること、感染症予防対策を徹底することが優良要件適用申告書上で加点項目となりました。
※感染症予防対策とは、「毎日の検温」「アルコール消毒液の設置」「アクリル板やビニールカーテンの設置による飛沫対策」等とされています。

個室については、プライベートの確保によって実習生同士のトラブルを避けられるので、企業様にも是非取り組んでいただきたいですね。

2021年10月から、優良要件の採点は新配点(150点満点)に切り替わり(10月までは旧配点と新配点のどちらか選択可能)、技能検定の合格率が点数表でかなり大きな割合を占めています。合格率が芳しくない場合は、今回の改正による加点部分をしっかり拾っていきたいところです。

ベトナムへの帰国チャーター便の状況

東京オリンピックTOKYO2020の華やかさと対照的にロビーに人影はまばらです。

最近、ベトナム国内では新型コロナデルタ株のまん延が進み、新規感染者数が過去最高を示しています。国内の医療崩壊を懸念するベトナム政府により、現在も変わらず、通常便の運航は制限されたままとなっています。

最近は、

・3週間くらい前に飛行機の案内がある(以前は1週間前など)。
・金額は飛行機代12~13万円、隔離費用が15~16万円、その他手数料が3~4万円。
・飛行機の出発日が2週間くらい前に変更されることがある。
となっています。

スケジュールとしては、
・出発3~5日前にPCR検査(陰性証明:英文)が必要。3日前までにメールでの提出も必要とされました。
・誓約書を2部書き、あらかじめ写真撮影。原紙はベトナムに持っていきます。
・1日前に、健康申告サイトで登録を済ませます(代理店に写真を送りました)。
・ベトナムでの隔離期間は、現在14日間(最近まで21日だった)。

このような措置をして、飛行機に乗ることができました。比較的頻繁にチャーター便への搭乗方法が変わりますので、ご注意ください。

3年間の技能実習修了

食品製造の会社様を訪問しました。

こちらの技能実習生6名は今月末で技能実習2号修了となります。

技能実習修了後は全員特定技能へ移行し、引き続き日本で働く予定です。3名はそのまま今の会社で、3名は他社での勤務が決まっています。

この日は全員が集まる最後の日。本来ならば、最後にみんなでバーベキューの計画があったようですが、東京都には再び緊急事態宣言が出てしまい、残念ながら中止となってしまいました。

工場長から1人ずつにプレゼントが手渡されました。それぞれが工場長に感謝の気持ちを伝え、うっすらと涙を浮かべている実習生もいました。

3年間、長いような、あっという間だったような。仕事では、工場内でもリーダー格となる程に成長しました。

私も1年目から見守ってきたので、6名全員が無事3年間の実習を満了できた事を嬉しく思っています。

技能実習生も日本でコロナワクチン接種できます

外国人技能実習生からも、コロナワクチン接種券が届きましたという問い合わせが増えてきました。
「日本国内に居住する外国人は、原則として接種の対象」となるため、当然技能実習生も日本で
ワクチン接種をすることができます。

厚生労働省から、各国語版の予診票や説明書も出されているので活用したいですね。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_tagengo.html(厚生労働省HP)

接種予約は電話やオンラインなど自治体によって異なるようですが、実習生自身で手続きを進めるのは
難しいと思われますので、やはり監理団体や受け入れ企業側のサポートは必要です。

ワクチン接種後の副反応による体調不良などで、翌日の勤務への支障や生活のケアが必要となる
可能性も考えると、実習生が大人数いる場合は同日に全員接種するよりも複数回に分けてリスク分散
するのが良いかもしれません。

また実習生自身にもワクチンの効果や副反応があることについてしっかりと理解してもらった上で
実施したいところです。